【今週読まれた記事】“彼岸底”まで1週間、「底打ち」それとも「アヤ戻し」問われる眼力

特集

2018年3月10日 6時30分

株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は3月3日から9日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

おなじみの相場格言“節分天井彼岸底”の意識される展開が続いています。日経平均株価が2万3000円台を最後につけていたのは2月2日。節分を挟んだ週明け5日に日経平均はマドをあけ急落、14日の安値2万0950円まで1月23日高値からは13％を超える調整を強いられました。その後は2月27日に戻り高値2万2502円、3月5日に2万0937円の年初来安値をつけ、今週の終値は2万1469円。2万1000円を下値とする重々しい雰囲気の相場が続いていますが、2018年の彼岸の入りは18日。仮に“彼岸底”が実現するのならば、下値圏で推移する今は絶好の買い場。しかし、現在が下落相場の途中であるならば、ここでの買いは慎むべき局面。果たして、株価チャートは何を語りかけているのでしょうか？

「今年の一番底は2月14日ではなく、週明け」と3月5日の年初来安値を予告。しかし、「そこからさらに大きく下げてしまう確率は低い」とし、今週の相場の展開を読み切っていたのはご存知北浜流一郎氏。どうやら北浜氏にはチャートの語る声が聞こえていたようです。そんな北浜氏が推すのは「下落局面でも株価が動じることなく、堅調に推移していた銘柄」。紹介された6銘柄には注目が必要です。

「こんな場面は断固、買うに限る」というのは杉村富生氏。2月14日のザラバ安値2万0950円はPER12.5倍水準と売られすぎと指摘すると同時に、1ヵ月程度の日柄整理も必要と分析。やはり彼岸入りの少し前の3月14日頃までを調整期間と見ているようです。

そうして今週、最も多くのアクセスを集めたのは「上放れ前夜『5G関連株』――本命・対抗、そして穴株＜株探トップ特集＞」。重い雰囲気の中でも、やはり人気を集めるのは有望テーマに乗る有望株を紹介する記事ということでしょうか。同じくランキング上位を占めた北浜氏、杉村氏の記事と並びこの記事が上位にあることを見ると、個人投資家の皆様の投資意欲はまだまだ盛んなのでしょう。

とはいえ、節分天井彼岸底など何の裏付けもないアノマリー。2月の急落から浮上の兆しは見えず、上昇する金利、激化する貿易摩擦を前に本当に資金を株式市場に投入していいのか心配の種もつきません。そうした観点から前週末に今後の相場見通しを探り大きなアクセスを集めた「警報再び“2万円大台攻防戦”、勝ち残りの戦略は＜株探トップ特集＞」が参考となるでしょう。また、武者陵司氏の2つのレポート、「円高論に対する懐疑」、「『米中貿易戦争』勃発」は、現在世界で進行していることが何であるかを理解するための必読記事かもしれません。相場観特集もあわせてご覧ください。

大塚竜太氏【円高警戒と底抜け日経平均、ここからの対応策は】(1) ＜相場観特集＞

山内俊哉氏【円高警戒と底抜け日経平均、ここからの対応策は】(2) ＜相場観特集＞

田部井美彦氏【円高警戒と底抜け日経平均、ここからの対応策は】(3) ＜相場観特集＞

その他の銘柄紹介記事では、3月末が近づいているためでしょうか、「3月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 ＜割安株特集＞」が多くのアクセスを集めました。

好業績銘柄の紹介記事では業績増額候補や青天井銘柄紹介が特に人気でした。

上方修正“先回り”、18年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕＜成長株特集＞

上方修正“先回り”、18年3月期【業績上振れ】候補〔第2弾〕＜成長株特集＞

利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 38社選出＜成長株特集＞

10万円以下で買える、連続増益・低PER「お宝候補」22社【2部・新興】編＜割安株特集＞

10万円以下で買える、連続増益・低PER「お宝候補」23社【東証1部】編＜割安株特集＞

投資テーマを切り口とした記事でアクセス上位に入ったのは以下の通り。

量子コンピューター関連に再人気化の機熟す、爆発的な上昇活力＜注目テーマ＞