今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、半導体関連中心にハイテク株が牽引

市況
2019年7月27日 6時40分

■今週の相場ポイント

1.日経平均は3週ぶりに反発、依然薄商い状態は継続

2.週初22日は米大幅利下げ期待の後退で日経平均も反落

3.23日は米国で半導体株が上昇、東京市場も大幅高に

4.25日は半導体株が人気化、日経平均は一時2ヵ月半ぶり高値

5.米株安もあり週末26日は4日ぶりに反落

■週間 市場概況

今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比191円(0.89%)高の2万1658円と3週ぶりに上昇した。

今週のポイントとなったのは半導体などハイテク株の動向。米アナリストの投資判断引き上げもあり米国で半導体株が上昇。これを受け、東京市場でもアドバンテスト<6857>など半導体関連銘柄が急伸した。また、米中が閣僚級の対面交渉を再開する予定と伝わり、ハイテク株も買われた。ただ、週末にはいったん利益確定売りで値を下げる銘柄も目立った。

22日(月)は、7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げ期待が後退したことによる米株安の流れを引き継ぎ、東京市場も軟調で日経平均は反落した。23日(火)は、米ゴールドマン・サックスの投資判断を引き上げもあり、米国市場に追随する形で東京市場でも半導体株が上昇。日経平均は200円を超す大幅高。24日(水)は米中貿易協議の進展期待で日経平均は続伸。25日(木)は半導体関連株に人気が集中。日経平均は一時2万1823円と2ヵ月半ぶりの高値に上昇。ただ、引けに伸び悩んだ。26日(金)は米株安もあり、日経平均は4日ぶりに反落した。今週の株式市場は堅調に推移したが、売買代金は6日連続で2兆円割れと依然、薄商い状態は続いた。

■来週のポイント

来週は今週の上昇相場を牽引したハイテク株の動向で相場の方向性が決まるとみられる。ハイテク株の上昇が続けば、日経平均の2万2000円大台乗せも期待できそうだ。

重要イベントとしては、国内では7月29日-30日に開催される日銀金融政策決定会合や30日朝に発表される6月鉱工業生産指数が注目される。また、31日には決算発表が402社と前半ピークを迎える。海外ではイベントが目白押しだ。30日-31日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)と米中閣僚級貿易協議が最も注目されるイベントだ。そのほか、31日発表の中国7月製造業PMIや8月2日に発表される米国の7月雇用統計と6月貿易収支にも注視が必要だろう。

■日々の動き(7月22日~7月26日)

【↓】   7月22日(月)―― 反落、米株安やアジア株軟調で売り優勢

日経平均 21416.79(  -50.20)  売買高 9億0530万株 売買代金 1兆6323億円

【↑】   7月23日(火)―― 大幅反発、半導体・電子部品関連を中心に切り返す

日経平均 21620.88( +204.09)  売買高 9億1951万株 売買代金 1兆6553億円

【↑】   7月24日(水)―― 続伸、米中協議の進展期待や円安で買い継続

日経平均 21709.57(  +88.69)  売買高 9億9505万株 売買代金 1兆8437億円

【↑】   7月25日(木)―― 3日続伸、半導体関連中心にリスク選好の流れ継続

日経平均 21756.55(  +46.98)  売買高 9億8670万株 売買代金 1兆8239億円

【↓】   7月26日(金)―― 4日ぶり反落、米株安を受け利益確定売り優勢

日経平均 21658.15(  -98.40)  売買高 9億2618万株 売買代金 1兆7301億円

■セクター・トレンド

(1)全33業種中、上昇は15業種にとどまる

(2)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運業が業種別上昇率トップ

(3)アドテスト <6857> など電機、HOYA <7741> など精密機器を中心に輸出株が買われた

(4)内需株は野村総研 <4307> など情報・通信、エムスリー <2413> などサービスが上昇も

菱地所 <8802> など不動産、大成建 <1801> など建設は下落

(5)日清粉G <2002> など食品、武田 <4502> など医薬品といったディフェンシブ株は安い

(6)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険は値を保つも

野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融は売られた

(7)日本製鉄 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株の一角は売られた

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)

1(10) 半導体製造装置 ── 「半導体製造装置」が急浮上、メモリー市況回復観測で戻り足加速 

2(1) 人工知能(AI) ─── 「AI人材バブル」が来る……究極の大相場が待つ“特選5銘柄” 

3(2) 5G

4(8) 半導体 ── ハイテク株に「夏相場到来」の機運、半導体株上昇が示す反騰シナリオ 

5(3) JPX日経400

※カッコは前週の順位

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