「パワー半導体」が26位にランク、「EV」や「5G」に需要拡大も<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「パワー半導体」がランキング26位となっている。
米中協議の進展期待が高まるなか、次世代通信規格「5G」の本格普及による半導体メモリーの需給改善観測を背景に、業績回復を見込む買いが膨らんでいる。17日、世界最大の半導体製造ファンドリ、台湾積体電路製造(TSMC)が発表した第3四半期営業利益は5四半期ぶりに増益に転じ、前年同期比13%増で同期として過去最高となった。韓国のサムスン電子も10日に発表した決算は、減益だったものの業績には底入れ感が出ている。この1年半ほど低迷していた半導体業界は転換点を迎えたといえる。
こうしたなか、円安などを背景に東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株が強い動きを見せている。物色の対象は5G、AI、電気自動車(EV)といったテーマのみならず、半導体周辺銘柄まで広がっている。
電力の制御に用いるパワー半導体分野では日本企業が高い技術力とシェアを有することから、株式市場でも注目度が高い。足もとでもEVや5G基地局向けで実用化が進んでおり、今後需要が大きく拡大することが見込まれている。関連銘柄としては電力制御に使われる絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)で世界トップシェアを持つ三菱電機<6503>、トヨタ系に強い富士電機<6504>、高い省エネ効果が見込めるシリコンカーバイド(SiC)パワー半導体で世界トップを狙うローム<6963>にスポットライトが当たりそうだ。
最終更新日:2019年10月18日 12時25分