【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、景気敏感株を中心にリスク選好の買い優勢 (5月6日)
始値 29024.01
高値 29430.22(11:15)
安値 28966.47(09:02)
大引け 29331.37(前日比 +518.74 、 +1.80% )
売買高 15億2611万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3807億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反発、一時上げ幅が600円超える場面も
2.欧米株リスク選好を受け、先物絡みの買い戻しが寄与する形に
3.米国株市場では景気回復期待からNYダウが過去最高値を更新
4.景気敏感株中心に日経平均は寄り後も次第高、後場は伸び悩む
5.値上がり銘柄数は全体の7割強どまりだが、売買代金は高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比97ドル高と3日続伸し約2週間半ぶりに最高値を更新した。景気回復期待から銅価格などが上昇するなか、エネルギー関連株や素材株などが値を上げた。
5連休明けの東京市場では大きくリスクオンに傾き、主力株を中心に買われ日経平均株価は大幅高。一時上げ幅は600円を超える場面もあった。
6日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じてリスク選好の動きであったことを受け、先物を絡めた買い戻しが進み、日経平均は大幅反発に転じた。景気回復期待を背景に前日の米国株市場でNYダウは最高値を更新したものの、ナスダック総合指数は4日続落と下げ歩調にあり、これを警戒して朝方は半導体関連株などが売られ全体相場の足を引っ張った。が、その後も相場の基調は崩れず、景気敏感株を中心に買われ、日経平均は前引けまで次第高の展開となった。後場は伸び悩んだものの、目先筋の利食いは吸収され高値圏でのもみ合いに終始した。ただ、日経平均寄与度の高い一部の銘柄の上昇が貢献した部分もあり、東証1部の値上がり銘柄数は全体の74%にとどまっている。5連休明けということもあって売買代金は大きく膨らみ3兆3000億円を上回った。これは3月29日以来の高水準。
個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>は3000円を超える上昇をみせた。トヨタ自動車<7203>が買われ、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も上値指向。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。日華化学<4463>が値上がり率トップに買われ、伯東<7433>も急騰。リケンテクノス<4220>、スクロール<8005>が値を飛ばし、低位のホクシン<7897>も物色人気に。
半面、僅差で売買代金2位となったソニーグループ<6758>が軟調で、任天堂<7974>も値を下げた。サイバーエージェント<4751>が利食われ、SUMCO<3436>も売られた。花王<4452>も軟調。GameWith<6552>が大幅安。MonotaRO<3064>が大きく値を下げ、デジタルアーツ<2326>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、SBG <9984> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約237円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、ネクソン <3659> 、ソニーG <6758> 、TDK <6762> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)鉱業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)金属製品、(5)小売業。
■個別材料株
△nms <2162> [JQ]
21年3月期営業利益計画を上方修正。
△アズーム <3496> [東証M]
上期経常は5.7倍増益で計画上振れ着地。
△スガイ <4120> [東証2]
21年3月期業績は計画上振れ着地。
△リケンテクノ <4220>
22年3月期は営業2割増益予想。
△石塚硝 <5204>
22年3月期営業益予想2.5倍で2期ぶり復配へ。
△大真空 <6962>
21年3月期業績は計画を上回る。
△あんしん保証 <7183> [東証M]
5月12日付で東証1部に市場変更。
△カーメイト <7297> [JQ]
21年3月期業績は計画上回る。
△伯東 <7433>
22年3月期の連続増益見通しと自社株買い発表。
△Gダイニング <7625> [東証2]
第1四半期営業は黒字に浮上。
▼トライアイズ <4840> [JQG]
1-3月期(1Q)最終は赤字転落で着地。
▼ゲームウィズ <6552>
株主優待制度の廃止を発表。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日華化学 <4463> 、(2)伯東 <7433> 、(3)リケンテクノ <4220> 、(4)ホクシン <7897> 、(5)スクロール <8005> 、(6)大真空 <6962> 、(7)石塚硝 <5204> 、(8)アグレ都市 <3467> 、(9)竹本容器 <4248> 、(10)東京綱 <5981> 。
値下がり率上位10傑は(1)ゲームウィズ <6552> 、(2)モノタロウ <3064> 、(3)ランド <8918> 、(4)カドカワ <9468> 、(5)東京鉄 <5445> 、(6)デジアーツ <2326> 、(7)ラクス <3923> 、(8)ビジ太田昭 <9658> 、(9)住友林 <1911> 、(10)オービック <4684> 。
【大引け】
日経平均は前日比518.74円(1.80%)高の2万9331.37円。TOPIXは前日比29.16(1.54%)高の1927.40。出来高は概算で15億2611万株。東証1部の値上がり銘柄数は1625、値下がり銘柄数は492となった。日経ジャスダック平均は3898.61円(3.41円高)。
[2021年5月6日]
株探ニュース