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話題株ピックアップ【夕刊】(1):村田製、ヨコオ、パナHD

注目
2026年6月9日 15時44分

■ニッポン高度紙工業 <3891>  10,350円  +1,310 円 (+14.5%)  本日終値

ニッポン高度紙工業<3891>が鮮烈高、16%近い急騰を演じ未踏の1万円大台に乗せ上場来高値を大幅更新した。同社はアルミ電解コンデンサー用を主軸としたセパレーターの専業メーカーで売上高のほぼ100%を占めている。グローバルベースでも6割の市場シェアを誇るグローバル・ニッチトップだが、同商品は生成AI向けでかつてなく商機が高まっている。具体的には、データセンターに設置されるAIサーバー電源用で需要獲得が進んでいる。更に電気自動車(EV)向けも復調気配にあり、業績は26年3月期の営業44%増益に続き、27年3月期の同利益も前期比25%増の44億円予想と高成長が続く見通し。ここ、AI・半導体関連では光ファイバー関連からMLCC関連に物色人気の軸が移っていたが、更に投資資金はAIサーバー周辺のインフラを担う銘柄群に物色のターゲットを広げており、同社はその流れに乗った。

■村田製作所 <6981>  9,692円  +981 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>など電子部品株が高い。ゴールドマン・サックス証券は8日、電子部品・半導体業界に対して「最大級のサイクル到来か」と指摘。村田製やイビデン<4062>、太陽誘電、ルネサスエレクトロニクス<6723>などの「買い」を継続し、目標株価を大幅に増額した。今回のサイクルは大きく長い過去最大級となる可能性を指摘し、現在はサイクル序盤戦との位置づけとしている。村田製の新目標株価は1万2600円(旧5400円)、太陽誘電は2万1200円(同7100円)、イビデンは2万5500円(同9600円)、ルネサスは5400円(同3800円)とした。ローム<6963>は「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価は6500円(同3300円)に見直した。

■ヨコオ <6800>  5,570円  +500 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

ヨコオ<6800>が急反騰。前日に全体相場が急落するなかも25日移動平均線をサポートラインに下げ止まり、押し目買いニーズの強さを反映したが、きょうは改めて投資マネーの攻勢を誘っている。信用買い残は増勢ながらも低水準で、機関投資家などの実需筋が買い主体となっていることを窺わせる。半導体検査用プローブカードやパッケージ段階でのテストソケット、接続端子(極小ピン)などを手掛け、生成AI向けで高水準の需要を獲得。業績は26年3月期の営業19%増益に続き、27年3月期も前期比40%増の70億円予想と急拡大で6期ぶりに過去最高を大幅更新する見通しにある。今月1日には日本電気硝子<5214>と資本業務提携を発表、半導体向け基板や6Gなど次世代通信市場でのアンテナ開発などで両社の技術を融合させ、リーディングカンパニーとしてのポジション確立に向けた布石を打っている。

■パナHD <6752>  3,924円  +350 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

パナソニック ホールディングス<6752>がマドを開けて急反発した。同社は8日、インベスターデーを開催し、説明会資料をホームページで公開した。このうちグループのパナソニック エナジーがデータセンター向け蓄電池システムの28年度の売上高目標について、25年度比の約3倍となる1兆円規模に設定したことを明らかにしており、これをポジティブ視した買いが集まったようだ。パナソニック エナジーはデータセンター向け事業を成長ドライバーとして、同年度の売上高を2兆円規模に伸ばす目標も掲げた。加えて、パナソニック インダストリーもAI関連事業の成長戦略を公表。高機能多層基板材料や導電性高分子コンデンサーの供給能力の拡大とともに、スーパーキャパシターの新商品の投入などで事業成長を図る方針を示し、AI関連売上高について30年度に5000億円超に伸ばす目標を公表した。

■クミアイ化学工業 <4996>  782円  +62 円 (+8.6%)  本日終値

クミアイ化学工業<4996>は後場終盤に急伸。きょう午後3時ごろ、26年10月期第2四半期(25年11月~26年4月)の連結業績について、売上高が前回予想の928億円から1029億円(前年同期比7.0%増)、営業利益が61億円から104億円(同10.1%増)、最終利益が44億円から87億円(同38.7%増)に上振れして着地したようだと発表した。各利益は減益予想から一転して増益となっており、業況を好感した買いが集まった。化成品事業の販売が好調に推移したほか、農薬及び農業関連事業において主力製品アクシーブの出荷がジェネリック品の米国市場参入前の販促により前倒しになった。なお、子会社のイハラニッケイ化学工業が営む塩素化事業について、4月中間期に減損損失を計上する見通し。

■3DM <7777>  476円  +36 円 (+8.2%)  本日終値

スリー・ディー・マトリックス<7777>が高い。同社は8日の取引終了後、PURMX Therapeutics(広島市南区)に対して提供した界面活性剤ペプチド「A6K」を利用して進められてきた悪性胸膜中皮腫を対象とする「MIRX002」の医師主導治験(第1相)に関し、PURMX Therapeutics側から主要評価項目が達成されたとの発表があったと開示。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。3DMはPURMX社について、すでに米国における希少疾病用医薬品指定を受けており、今回の治験結果を踏まえ、MIRX002の海外での臨床開発の準備を進めている、などとしている。

■オンコリス <4588>  2,723円  +161 円 (+6.3%)  本日終値

オンコリスバイオファーマ<4588>は急伸。同社は8日の取引終了後、食道がんを対象とする「腫瘍溶解ウイルス テロメライシン注(一般名:スラタデノツレブ、開発コード:OBP-301)に関し、厚生労働省より日本における製造販売承認を同日に取得したと発表。これを材料視した買いが入った。薬価収載後の販売は契約に基づき、富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フイルム富山化学が担う。オンコリスは富士フイルム富山化学からマイルストーン収入を受領し、26年12月期の売上高に計上する見込み。製品代金に関連する前受金の残額も今期中に受領し、販売開始後に順次売上高に計上する予定。今期業績への影響は精査中とした。

■リガクHD <268A>  2,656円  +155 円 (+6.2%)  本日終値

リガク・ホールディングス<268A>が大幅高。同社はきょう、グループのリガク、塩野義製薬<4507>、日本電子<6951>、明治薬科大学が共同で進めてきた研究成果が、結晶学分野の世界的学術誌「Crystal Growth&Design」に掲載されたと発表。これが株価を刺激したようだ。この研究では、鎮痛・抗炎症薬として広く使用されている「インドメタシン」において、新たな結晶多形を発見し、その構造解析及び特性評価を実施。インドメタシンは長年研究されてきた医薬品であるものの、新たな結晶多形の発見は極めて稀であり、この成果は結晶学及び医薬品研究の両面で重要な意義を持つ成果だとしている。

■タスキホールディングス <166A>  972円  +49 円 (+5.3%)  本日終値

タスキホールディングス<166A>が反発。東京証券取引所は8日、タスキHDについて15日付でグロースからプライムに市場区分を変更すると発表した。株価指数と連動するパッシブ系ファンドによる資金流入を期待した買いが入ったようだ。

■森永乳業 <2264>  5,286円  +209 円 (+4.1%)  本日終値

森永乳業<2264>が大幅高。前日の日経平均急落局面でも同社株は上値追い態勢を継続し、市場筋の目を引いたが、きょうは一気に上げ足を加速している。今月1日に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>から提出された大量保有報告書で、三菱UFJがグループ共同保有の形で森永乳の株式の5.03%を保有していることが判明した。保有目的は純投資及び政策投資としており、同社株の先高期待につながっている。牛乳由来のプロテインでタンパク質含有率を極度に高めた高濃度ホエイが注目されるなか、同社はこの世界的なサプライヤーとして投資マネーの関心を集めている。株価は前日に終値でフシ目の5000円大台ラインを突破し最高値を更新したが、きょうは上場来高値圏で更に上げ足を加速する格好に。信用買い残は枯れた状態で上値は軽く、AI・半導体関連やその周辺株などに物色の矛先が集中するなか、異色の上昇トレンドを構築している。

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