概要・株価
チャート
ニュース
かぶたん ロゴ
PR

窪田朋一郎氏【強烈リスクオン相場、日経平均はどこまで伸びる?】 <相場観特集>

特集
2026年6月22日 18時30分

―「7万円時代」も束の間か、AI・半導体の一極集中相場続く―

週明け22日の東京株式市場は日経平均株価が続急伸、8連騰で7万2000円台に乗せた。「押し目待ちに押し目無し」を地で行く展開で、一時1500円超の大幅高を演じたが、きょうに限らず最近は1000円単位で水準を切り上げる強烈な上昇相場が継続している。果たして、この超強気相場は今後も続くのか。また、AI・半導体関連人気が他に波及する可能性はあるのか。松井証券の窪田朋一郎氏に夏相場の見通しを聞いた。

●「AI関連株先導で日経平均は7月中に8万円台も」

窪田朋一郎氏(松井証券 理事 チーフマーケットアナリスト)

東京市場はハイボラティリティな展開で日経平均は7万円台に乗せてからも逡巡することなく上値追いを続けている。テクニカル的にもちろん過熱感は意識されるのだが、それでも大勢上昇トレンド自体に変化はなく、当分の間は「持たざるリスク」を意識した投資家の買いが全体を押し上げることになるだろう。例年6月下旬は機関投資家のリバランス売りが出やすいタイミングである。したがって、ここから短期的に弱含みで推移する場面もあり得るが、そうした場面は迷わず買い場との判断で強気に対処して報われそうだ。結論を先に言えば7月中に8万円台まで水準を切り上げたとしてもそれほどの驚きはない。

前週末まで日経平均は7連騰でこの間に7000円以上も水準を切り上げている。買われているのは AI 半導体関連に位置付けられる銘柄群にほぼ限られており、その意味で今の相場はAIバブルといっても過言ではないが、この流れはそう簡単には終わらない。空売りを仕掛けても丸ごと踏まされるような展開が続くだろう。スペースX<SPCX>が新規上場後に下馬評通り人気を博したが、早ければ今秋にもアンソロピックとオープンAIが相次いでIPOを実施する公算が大きい。スペースXの上場を目前にしたタイミングで換金売りによってAI周辺株に安くなるものが目立ったが、今回もそのパターンは想定されるところだ。ただし、7月及び8月はまだ日柄的に両銘柄に絡む換金売り圧力も意識されず、AI・半導体関連の上値は軽い。投資家サイドとしては書き入れ時と心得ておきたい。

外部環境ではイラン情勢が再び不透明感を漂わせているが、過度に懸念する必要はない。11月の中間選挙を控えトランプ米大統領は戦闘終結を優先させるはずで、中東有事は既にマーケットにとってネガティブ材料として作用しにくくなっている。仮に原油先物価格が高騰するような場面があってもAI関連株はこれまでの経緯をみても分かるように、あまり影響を受けずに一貫して上昇波動を形成している。その意味でも、今はバリュー株のリターンリバーサルを狙うよりは、AI関連を追撃した方が賢明といえる。

個別には半導体メモリーが払底状態で、あの米アップル<AAPL>でさえ調達がままならない。最先端メモリーの増産に向け、半導体製造装置に対する需要は今後も一段と膨らむことが予想される。製造装置業界最大手の東京エレクトロン <8035> [東証P]のほか、レーザーテック <6920> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]などをマーク。また、MLCC関連では世界で圧倒的シェアを誇る村田製作所 <6981> [東証P]も継続注目。更にアップルの裏銘柄でもあるキオクシアホールディングス <285A> [東証P]の上値追いも続きそうだ。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(くぼた・ともいちろう)

松井証券入社後、ウェブサイト構築や自己売買担当、投資メディア部長を歴任。YouTubeチャンネルやオウンドメディア「マネーサテライト」の立ち上げなどを手掛け、現職に至る。ネット証券草創期より株式市場を中心に相場を注視し続け、個人投資家の売買動向にも精通。チーフマーケットアナリストとして日々のマーケット解説を行う傍ら、「グロース市場信用評価損益率」や「デイトレ適性ランキング」など、これまでにない独自の投資指標を開発。また松井証券理事として、営業部門全体の方針策定にも参画している。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集