来週の株式相場に向けて=日米韓のテック決算に視線集中、キオクシアなど関心高まる
24日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比1811円安の6万4611円と大幅反落。キオクシアホールディングス<285A>やアドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>、ディスコ<6146>といった主力のAI・半導体関連株が軒並み安となった。
特に、23日の米ナスダック指数は前日比2%安と急落した。22日に決算を発表したアルファベット<GOOG>は投資拡大の姿勢を示したが、逆に現金流出が警戒され株価は大幅安となった。高い関心を集めたアルファベットの決算だったが、テック企業の株価を反転させるには至らなかった。
市場の最大の関心は「AI・半導体関連株の反騰はいつか」であり、その大きな焦点となっているのが、7月下旬にかけ集中する日米韓のテック企業の決算発表だ。そのテック企業の決算発表は来週にはヤマ場を迎えそうだ。米国のハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)では、29日にマイクロソフト<MSFT>、メタ・プラットフォームズ<META>が決算を行う。30日にはアップル<AAPL>の決算も予定されている。韓国のメモリー大手では、29日にSKハイニックス<SKHY>、30日にサムスン電子の決算が予定されている。27日に中国半導体メモリー大手のCXMTが上海市場に新規上場することも関心を集めている。
更に、日本企業では29日にアドテスト、30日に東京エレクトロン<8035>、31日にはキオクシアが決算発表を行う。週末のキオクシアにかけて日米韓の有力企業の決算が相次ぎ、目の離せない展開が続く。決算発表を経てアク抜け感が出るか、それとも調整が続くかの分岐点となることもあり得る。
また、来週は中銀ウィークとなり28~29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30~31日に日銀金融政策決定会合が開催される。ともに政策金利は据え置きが有力だが、足もとの原油高もありインフレ懸念が台頭するなか、タカ派姿勢がみられるかがポイントとなりそうだ。
上記以外の来週のスケジュールでは、海外では27日に米6月耐久財受注、28日に米7月消費者信頼感指数、30日に米4~6月期GDP、米6月個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。28日にボーイング<BA>、コカ・コーラ<KO>、29日にアーム・ホールディングス<ARM>が決算発表を行う。
国内では、30日に7月消費動向調査、2年債入札、31日に7月東京都区部消費者物価指数(CPI)、6月失業率・有効求人倍率が発表される。27日にキヤノン<7751>、28日にキーエンス<6861>、SCREENホールディングス<7735>、29日に日立製作所<6501>、30日にみずほフィナンシャルグループ<8411>、富士通<6702>、31日に村田製作所<6981>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、ファナック<6954>などが決算発表を行う。29日にアイ・グリッド・ソリューションズ<603A>とビーエイブル<604A>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万3500~6万7000円前後。(岡里英幸)