前週末9日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■ショーケース <3909> 389円 (+80円、+25.9%) ストップ高
ショーケース <3909> [東証S]がストップ高。フライトソリューションズ <3753> [東証S]が大幅高となり、ともに年初来高値を更新した。国内外で不正アクセスによる情報漏洩(ろうえい)被害が相次ぐなか、金融庁は9日、金融機関に対しサイバーセキュリティー対策と、取引申し込みなどにおける対応についての注意喚起を行った。口座開設時などでの本人確認方法に関しては、犯罪収益移転防止法施行規則の改正に伴って、施行日の来年4月1日から運転免許証などの本人確認書類の画像送信を受ける方法は廃止することとなっていたが、不正対策として効果の高いICチップ情報の読み取りへの一本化に向けて「現下の情勢を踏まえ、施行日を待たず、可及的速やかな対応を図る」ことを要請。マイナンバーカードのICチップなどの読み取りによる本人確認へ前倒しで一本化するように金融機関に求めた。これを受け、マイナンバー関連銘柄の一角に投資家の関心が向かう形となり、物色人気化した。マイナンバーカード活用の「公的認証スーパーアプリ」を手掛けてきたショーケースや、公的個人認証に対応する本人確認ソリューションのフライトに思惑的な買いが集まった。
■シグマ光機 <7713> 3,100円 (+500円、+19.2%) ストップ高
シグマ光機 <7713> [東証S]がストップ高。9日午後3時ごろ、27年5月期第1四半期(6-8月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高を118億8000万円から138億500万円(前期比20.7%増)、営業利益を13億5500万円から20億円(同69.6%増)に引き上げており、業況を評価した買いが集まった。生成AIやAIデータセンター関連の活発な設備投資などを背景に、電子部品・半導体関連、特に光電融合関連のエレクトロニクス業界の業況が好調。光学素子・薄膜製品セグメントの製造装置・検査装置組み込み用途のミラー及び球面レンズ、自動応用製品セグメントの調芯システムを含む高精度位置決め用途の自動ステージの需要が増加傾向で推移している。また、医療分野・防衛分野向けなどのシステム製品セグメントの需要も堅調とみている。なお、6~8月期は売上高が33億8200万円(前年同期比35.0%増)、営業利益が5億1800万円(同3.4倍)だった。
■サンバイオ <4592> 1,019円 (+150円、+17.3%) ストップ高
サンバイオ <4592> [東証G]がストップ高。同社は5日、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善を効能、効果または性能とする細胞治療薬「アクーゴ脳内移植用注」について、市販後1例目となる患者への投与が北海道大学病院で実施されたと発表。北大病院は8日に記者会見を行っている。国内メディアによると、手術後の麻痺の症状は改善傾向がみられるという。アクーゴの投与拡大による成長シナリオが改めて意識されることになったほか、株価は前日まで年初来安値に迫っていたこともあって、値頃感を意識した買いが優勢となったようだ。
■Aiming <3911> 195円 (+28円、+16.8%)
Aiming <3911> [東証G]が急反騰。9日午前11時45分ごろ、カバー <5253> [東証G]と協業し、女性VTuberグループ「ホロライブ」のタレントが総勢37人参加する新作麻雀ゲーム「ホロライブ麻雀 -ホロじゃん-」を今年配信する予定と発表しており、株価の刺激材料となったようだ。カバーも後場に上げ幅を拡大している。ゲームの事前登録の受け付けをきょうから始める。初心者アシスト機能を搭載しているほか、同作のために録り下ろされた専用ボイスや専用スタンプなどが盛り込まれている。
■ローツェ <6323> 5,134円 (+700円、+15.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ローツェ <6323> [東証P]がストップ高。8日の取引終了後、27年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高を1590億2100万円から1800億700万円(前期比39.8%増)、営業利益を381億1200万円から530億7800万円(同70.4%増)、最終利益を278億900万円から377億7900万円(同98.3%増)に引き上げた。あわせて期末一括配当予想を20円から28円(前期17円)に増額しており、業況を評価した買いが集まった。生成AIの需要拡大などによる半導体設備投資の増加を背景に、主力の 半導体関連装置が好調に推移している。なお、8月中間期決算は売上高797億3300万円(前年同期比21.5%増)、営業利益230億9600万円(同42.4%増)、最終利益158億3900万円(同45.7%増)だった。受注高は1285億4600万円となっており、受注残高は1114億8500万円となった。
■アイビー <4918> 325円 (+28円、+9.4%)
アイビー化粧品 <4918> [東証S]が急反発。8日取引終了後、27年3月期単独業績予想について売上高を28億円から29億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を3億3000万円から3億9000万円(同2.0倍)へ上方修正すると発表した。既存レギュラー製品の好調を織り込んだ。これを好感した買いが集まった。
■HENNGE <4475> 1,894円 (+159円、+9.2%)
HENNGE <4475> [東証G]が3日ぶり急反発。同社は9日、クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」において、自社ドメインを悪用したなりすましメールを検出、対策する新サービス「HENNGE Domain Protection」の提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。HENNGE Domain Protectionは、同社が提唱するゼロトラスト戦略の重要コンポーネントとして、ID管理、エンドポイント保護、データ漏えい防止に加えて、企業の信頼の基盤であるドメインの保護を実現するもの。なりすましを防止する「DMARC」に対応することで、メール送信者のアイコンに企業の公式ロゴを表示させる「BIMI」導入の第一歩となり、ブランド保護につながるという。
■SAAFHD <1447> 346円 (+25円、+7.8%)
SAAFホールディングス <1447> [東証G]が3日ぶり急反発。8日の取引終了後、投資業のキャピタルギャラリー(東京都渋谷区)が新たにSAAFHD株式について5%を超えて保有していることが判明しており、思惑視した買いが集まった。関東財務局に提出された大量保有報告書によると、保有割合は8.18%。報告義務発生日は10月7日。保有目的は「純投資」としている。
■オンワード <8016> 741円 (+42円、+6.0%)
オンワードホールディングス <8016> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は8日取引終了後、期末に創業100周年の記念配当3円を実施すると発表しており、これが好感されたようだ。これにより、中間配当16円と期末配当20円(普通配17円、記念配3円)をあわせた年間配当は36円(前期は30円)となる。同時に公表した27年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.3%増の1175億2500万円、営業利益が同7.0%増の61億3900万円で着地。戦略強化ブランドを中心としたプロモーション施策などが奏功した。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。
■吉野家HD <9861> 3,950円 (+203円、+5.4%)
吉野家ホールディングス <9861> [東証P]が4日続急伸。8日の取引終了後、27年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高を2420億円から2480億円(前期比9.9%増)、営業利益を85億円から100億円(同23.6%増)に引き上げた。同時に年間配当予想を中間・期末各12円の合計24円(前期は22円)と2円増額しており、これらを好感した買いが集まった。8月中間期の実績を踏まえた。8月中間期は売上高が前回予想の1190億円から1214億9400万円(前年同期比10.0%増)、営業利益が46億円から57億8200万円(同30.3%増)に上振れして着地。商品施策や各種キャンペーンなどの客数獲得施策が奏功したほか、デジタル化の推進や各事業での店舗拡大が業績を押し上げた。
■ニッケ <3201> 1,976円 (+87円、+4.6%)
日本毛織 <3201> [東証P]が3日ぶり大幅反発。9日午後3時に26年11月期第3四半期累計(25年12月-26年8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.4%増の891億8600万円、最終利益は同26.9%増の70億4400万円となった。大幅な最終増益となったほか、決算発表に合わせて創立130周年の記念配当の実施も発表しており、好感されたようだ。産業機材事業で今期から連結範囲に含めたカコテクノスが業績に寄与した。昨年1月完成のオフィスビル「八重洲通フィルテラス」が収益貢献した不動産賃貸事業が好調となり、スクールユニフォームの流通在庫過多の影響が出て低調だった衣料繊維事業を補う形で増収増益を確保した。期末配当予想については、従来の普通配当32円に新たに記念配当10円を加える形で42円とした。年間配当予想は記念配当を含めて60円(前期比13円増配)となる。
■霞ヶ関C <3498> 7,960円 (+340円、+4.5%)
霞ヶ関キャピタル <3498> [東証P]が大幅反発。SBI証券が8日付で投資判断「買い」を据え置いた上で、目標株価を1万5200円から2万300円へ引き上げた。これが材料視されたようだ。会社側が発表した通期決算を受け、業績予想を見直したという。カタリストはホテルの運営収益拡大、米国の積極開発とし、ダウンサイドリスクは金利上昇による投資市場の縮小などを挙げた。
■エクサWiz <4259> 835円 (+34円、+4.2%)
エクサウィザーズ <4259> [東証G]が9日ぶり大幅反発。8日、グループ会社の法人向け生成AIサービス「エクサベースAI」において、米アンソロピックが9月29日にリリースした最新モデル「Claude Sonnet 5.5」の提供を始めると発表しており、株価の支援材料となったようだ。Claude Sonnet 5.5は長時間にエージェントタスクや、資料・スライド作成などの業務に強みを持つ。前モデルから処理速度とコスト効率が向上しており、特にコーディングに関する性能は一部のベンチマークで、上位モデル「Claude Opus 5.5」を上回っているという。
■プレイド <4165> 735円 (+28円、+4.0%)
プレイド <4165> [東証G]が3日ぶり大幅反発。9日、インテグラル・グループ <5842> [東証G]傘下で総合アパレルメーカーのイトキンのAI・データ活用の内製化を支える顧客データ基盤の構築支援を始めると発表しており、好感した買いが入った。プレイドはウェブサイトやアプリのパーソナライズや広告配信の最適化などを通じCX(顧客体験)を向上させるプラットフォーム「KARTE(カルテ)」などの提供を通じ、イトキンの顧客データ基盤の構築から実装・グロースに伴走する。
■福山運 <9075> 6,100円 (+220円、+3.7%)
福山通運 <9075> [東証P]が3日ぶり大幅反発。9日、9月度の輸送実績月次速報を発表した。特別積み合わせ貨物運送業(ネットワーク事業)の運賃収入は前年同月比2.6%増となり、増収基調を継続していることが好感された。9月の輸送重量は同0.1%減となったものの、1日当たりの輸送重量は同4.1%増と2ヵ月ぶりに拡大。運賃単価は同2.7%増と4ヵ月連続で増えた。
■乃村工芸社 <9716> 1,215円 (+39円、+3.3%)
乃村工芸社 <9716> [東証P]が6日ぶり大幅反発。8日の取引終了後、27年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表した。売上高が733億2200万円(前年同期比9.0%減)、営業利益が52億6100万円(同23.7%減)だった。直近の第2四半期(6-8月)は売上高が375億8800万円(同5.4%減)、営業利益が27億6900万円(同17.1%増)との計算になる。また、8月中間期の受注高が919億7100万円(同21.1%増)、受注残高が888億4400万円(同38.3%増)となっており、足もとの大幅増益や好調な受注状況を評価した買いが集まった。同社は集客環境作りの調査・コンサルティングから、デザイン・設計、制作・施工、運営・活性化まで手掛けるディスプレイ事業を手掛けている。8月中間期は前年同期の大阪・関西万博案件や大型都市再開発などの反動により、大幅減益での着地となった。
■三菱自 <7211> 354円 (+10.5円、+3.1%)
三菱自動車工業 <7211> [東証P]が大幅続伸。読売新聞オンラインが9日、「ホンダは、三菱自動車から主力車種のピックアップトラック『トライトン』のOEM(相手先ブランドでの生産)供給を受ける方針を固めた」と報じた。ホンダ <7267> [東証P]と三菱自の協業交渉による提携第1弾で、2028年にも東南アジアで販売、他地域に広げることも検討すると伝えている。三菱自の工場の稼働率向上につながり、収益にプラス効果をもたらすとの見方から、買いが入ったようだ。
■寿スピリッツ <2222> 2,565.5円 (+75.5円、+3.0%)
寿スピリッツ <2222> [東証P]が大幅反発。同社は8日の取引終了後、27年3月期第2四半期(7-9月)の売上状況について開示。売上高は概算で前年同期比11.4%増の209億5800万円となる見込みだと発表した。増収率は第1四半期(4-6月)の10.0%を上回って成長を継続しており、評価されたようだ。国際線ターミナルにおけるインバウンド売上高は中国からの訪日観光客の大幅な減少による影響を受けながらも、同0.5%増の24億4700万円となる見込み。セグメント別ではシュクレイグループや寿製菓グループ、販売子会社が2ケタの増収で着地する見通しという。
■富士通 <6702> 4,250円 (+125円、+3.0%)
富士通 <6702> [東証P]が大幅反発。同社は9日、米ニューメキシコ州と量子コンピューティング研究センター設立に向けた協業を開始したことを明らかにしており、これが買い手掛かりのひとつとなったようだ。同センターは、同社が持つ高度なコンピューティング技術及び量子コンピューティング技術に関する専門知識と、同州の科学・研究エコシステムの連携を強化するもの。同社は協業の一環として、サンディア国立研究所、ロスアラモス国立研究所、ニューメキシコ大学、ニューメキシコ州立大学などと、同州の科学・学術機関の強みを生かした共同研究の機会を検討していくという。
■Dガレージ <4819> 2,442円 (+65円、+2.7%)
デジタルガレージ <4819> [東証P]が続伸。同社はカード決済に対応していない請求書の支払いを銀行振込からクレジットカード払いに切り替えることができるサービス「DGFT請求書カード払い」を展開している。8日の取引終了後、建設業界向けAIソリューションなどを手掛けるWIREBASE(ワイヤーベース、東京都港区)と協業し、ワイヤーベースの顧客である建設業者に向けて同サービスの提供を始めると発表しており、好感した買いが集まった。
■タムロン <7740> 1,550円 (+40円、+2.7%)
タムロン <7740> [東証P]が反発。8日の取引終了後、旧村上ファンドの流れを汲むシンガポールの投資顧問会社エフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる株式保有割合が17.38%から18.54%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが入った。関東財務局に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は10月5日。保有目的は純投資。うち3165万8900株については投資一任契約に基づく顧客資産運用のためとしている。
■日精化 <4362> 2,805円 (+31円、+1.1%)
日本精化 <4362> [東証P]が5日続伸。9日、化粧品向けに製造・販売している主要原料9品目で、ハラール認証を取得したと発表。イスラム圏を中心にハラール対応化粧品ニーズが高まっているなか、グローバル市場での採用拡大を見据えているとしており、材料視した買いが入った。現在はハラール認証製品としての製造可能数量に限りがあるため、販売先を限定しているものの、今後は順次販売の拡大を進める。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース