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田部井美彦氏【日経平均は高値波乱、秋相場で7万円台奪還なるか】 <相場観特集>

特集
2026年10月13日 18時30分

―決算発表や米中間選挙控え上値重い展開、中東情勢も波乱要因―

13日の日経平均株価は大幅に4日続落した。中国の半導体大手との競争激化なども警戒され、12日の米株式市場で半導体関連株などが売られ、その流れが3連休明けの東京市場にも波及した。日経平均は7万円台奪回に向け上値は重い展開が続く。これから日米の業績発表が本格化するなか、秋相場のポイントは何か。内藤証券の田部井美彦氏に聞いた。

●「『半導体』と『エンタメ』」関連の交互物色も」

田部井美彦氏(内藤証券 投資調査部 リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト)

足もとの相場は、日経平均が6月につけた最高値(7万2366円)を抜いていくような状況にはなっていない、と思う。今週の15日には台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>などの決算発表があるほか、来週以降もマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>といった米ビッグテックを中心にした決算を確かめたいだろう。

また、11月3日の米中間選挙も気になる。トランプ米大統領の支持率は伸びておらず、民主党が優勢となり米議会は「ねじれ」となる可能性はある。また、共和党が大きく負けるようならIT・半導体関連にはマイナスに働くだろう。更に、中東情勢の行方も不透明要因だ。日本企業の中間決算も良好な内容が出ても、次の第3四半期決算を確かめたいという反応も考えられる。注目イベントは多く、足もとでは、積極的に動きにくいというのが実状だろう。

こうしたなか、11月下旬頃までの秋相場の日経平均の予想レンジは6万5000~7万1000円前後を見込んでいる。先行き不透明要因は多く、上値は重いものの日本企業の業績は好調であり下値は限定的、とみている。今後の状況次第で年末・年始に向けて最高値を更新する可能性はあると思う。

そんななか、当面の相場は半導体関連株とIP(知的財産)などエンターテインメント関連株を相互に物色する展開を見込んでいる。半導体関連ではアドバンテスト <6857> [東証P]やイビデン <4062> [東証P]、それに半導体商社でセキュリティーにも関係するマクニカホールディングス <3132> [東証P]などが狙えるとみている。

また、エンターテインメント関連ではソニーグループ <6758> [東証P]のほか、バンダイナムコホールディングス <7832> [東証P]やハピネット <7552> [東証P]、それに高配当のSANKYO <6417> [東証P]などに投資妙味があると思う。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(たべい・よしひこ)

内藤証券リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト。株式市況全般、経済マクロの調査・分析だけでなく、自動車、商社、アミューズメント、機械などの業種を担当するリサーチアナリストとして活動。年間200社程度の企業への訪問、電話取材、事業説明会への参加などを通して「足で稼ぐ調査・情報の収集」に軸足を置いている。

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