来週の株式相場に向けて=AI株急落に歯止めはかかるか、米ビッグテック決算など注目
23日の日経平均株価は前日比214円安の6万2693円と続落した。前日の米国でナスダック指数が下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6.7%安と急落したことを受け、この日の日経平均株価は朝方、一時1400円あまり値を下げ6万1400円台まで下落。7月29日の取引時間中の安値である6万0448円も意識された。ただ、後場には急速に下げ渋った。
米新興クラウドサービス、コアウィーブ<CRWV>の社債価格の急落による衝撃は大きく、21日のメタ・プラットフォームズ<META>の決算は予想を上回ったが、AI投資には多額の資金が必要との見方から22日の同社株は急落した。
きょうの東京市場では、後場にソフトバンクグループ<9984>など AI・ 半導体関連株に値頃感からの買いが入ったことが相場を押し戻す要因となった。ただ、目先底打ちしたかどうかは「来週の日米の金融政策決定会合とハイテク決算を確かめる必要がある」(市場関係者)とみられている。
来週は27日から28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、29日から30日に日銀金融政策決定会合が予定されている。日米ともに10月は据え置きとの見方が多いが、12月会合での利上げ観測は依然として根強い。更に、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)である米ビッグテックの決算発表が注視されている。28日にアルファベット<GOOG>とマイクロソフト<MSFT>、29日にアマゾン<AMZN>が決算を発表する。更に、29日のインテル<INTC>やサンディスク<SNDK>も注目されそうだ。日本でも28日のアドバンテスト<6857>や30日の東京エレクトロン<8035>とキオクシアホールディングス<285A>の決算発表は高い関心を集めることが必至だ。
加えて、11月3日の米中間選挙が目前に迫ってきた。トランプ米大統領が率いる共和党の苦戦も予想されるなか、「民主党が勝利すればデータセンター建設などへの規制強化も予想され、AI関連株への逆風になりかねない」(アナリスト)ことも警戒されている。
上記以外のスケジュールでは、27日に米10月消費者信頼感指数、29日に米個人消費支出(PCE)物価指数、米7~9月期GDPが発表される。27日にはイスラエル総選挙が予定されている。27日にコーニング<GLW>、シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス<STX>、コカ・コーラ<KO>、29日にキャタピラー<CAT>、30日にシェブロン<CVX>の決算が予定されている。
国内では27日に9月企業向けサービス価格指数、29日に10月消費動向調査、2年債入札、30日に10月東京都区部消費者物価指数(CPI)、9月鉱工業生産が発表される。27日に信越化学工業<4063>、キヤノン<7751>、28日に日立製作所<6501>、NEC<6701>、29日にイビデン<4062>、キーエンス<6861>、コマツ<6301>、30日に村田製作所<6981>、レーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>の決算が予定されている。30日にトグルホールディングス<652A>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは6万1000~6万4800円前後。(岡里英幸)