【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 相場大動乱、主役に踊り出る「生活防衛関連」に着目!
「相場大動乱、主役に踊り出る『生活防衛関連』に着目!」
●トランプ「NO」から人心が目指すのは?
米国の中間選挙はとんでもない結果となった。ご存じのようにトランプ大統領率いる共和党が大敗し、民主党が上下両院の主導権を奪った。敗因として大きかったのはインフレ(物価高)だ。イラン戦争に伴う原油高が生活費を押し上げ、有権者の不満が爆発したと見てよい。
株式市場も大混乱だ。民主党主導の議会によってAI(人工知能)やデータセンターへの規制が強化されるとの警戒感から、米国市場ではハイテク株が急落。その影響は東京市場にも波及し、週末6日はAI・半導体株を中心に大幅安となった。しかし、悲観一色に沈む必要はない。過去5回の中間選挙では、選挙から6カ月後のS&P500はすべて上昇している。今回も同様になる保証はないが、政治的混乱が収まれば、企業業績を評価する相場に戻る可能性はある。ただし、巨額の資金を必要とするAI関連株への投資には、引き続き慎重に臨みたい。
では、どこに活路を求めるか。私は「生活防衛関連株」への主役交代に着目したい。人々はトランプ劇場に懲りており、もっと平穏な日々を求めていると見てよい。トランプ大統領は不世出の人物、“俺様主義”で豪腕だ。思いがけない行動に出ては、その度に世界を混乱に陥れてきた。イランとは戦争まで始めてしまい、イランの粘り腰に手を焼き、実質的には負けていると言ってよい状況だ。それを糊塗するために、中国の習近平国家首席やロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩最高指導者などと会いたがっている。西側の同盟国、友好国のトップたちをないがしろにしている感があることも、納得できない人は多いのではないか。個人的には、ウクライナのゼレンスキー大統領に冷淡なのも納得しがたい。
今回の選挙では、米国の有権者たちも同じ思いから、トランプをトップに頂く共和党に「NO」を突きつけたと解釈してよいだろう。彼らの気持ちをさらに代弁するなら、「トランプはもうたくさん。静かで落ち着いた日々を取り戻したい」、こうであるに違いない。その思いは今後次第に強まり、「静かで落ち着いた日々」のための「生活の防衛」を目指す。こんな過程が予測される。この波は当然、日本にも影響を与えるため、その実現をサポートしてくれる銘柄に目を向けたい。
●生活防衛の筆頭として期待大の良品計画
「静かで落ち着いた日々」のための「生活の防衛」をサポートする銘柄……。そんな銘柄がどこにある? もちろん、人によりさまざまだろうが、私が筆頭に挙げたいのは良品計画 <7453> [東証P]であり、今回は同社株にフォーカスしたい。良品計画は「無印良品」を展開し、衣料品や生活雑貨、食品などを幅広く扱っている。品質と価格のバランスに優れ、物価高の中でも消費者の支持を集めている。いまはこれが大事だ。それにおしゃれ感、清潔感がある。しかも、業績は絶好調だ。
そうそう、忘れるところだった。カジュアルファッション最大手のファーストリテイリング <9983> [東証P]には食品は並んでいないが、「無印良品」にはそれがあるのだ。特にレトルトカレーは、私に言わせれば絶品である。
株価はこれらを評価し、11月5日には5168円の上場来高値をつけたが、週末6日は376円安で取引を終えた。前日比で7.36%も下落したものの、ここは「買いやすくなった」と喜ぶのが正解だろう。
2026年11月6日 記
株探ニュース