「全固体電池」が10位、日立造とJAXAが宇宙での実用化に向け実証実験<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池 」が10位となっている。
日立造船<7004>は2日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と世界初となる宇宙での全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた実証実験に関し、共同研究契約を締結したと発表した。両社は2016年から全固体リチウムイオン電池の共同開発を行っており、今後実証に必要となる装置の開発や検証試験などを進め、21年末の実証実験開始を目指す。
全固体電池 は、世界的に脱炭素化の流れが加速するなか、特に電気自動車(EV)向けでの活躍が期待されており、株式市場での注目度も高い。従来のリチウムイオン電池に比べ、液漏れによる発火リスクが小さいほか、構造がシンプルなことから積層化が容易で小型化しやすく、また電気の貯蔵能力が高いといったメリットがある。株式テーマとしての「全固体電池 」は人気テーマランキングでも常に上位に位置しており、関連銘柄は今後も折に触れ物色の矛先が向かうことになりそうだ。
主な銘柄は、EV向け電池生産を手掛ける合弁会社を設立したトヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>、年度内の全固体電池の量産開始を目指す村田製作所<6981>のほか、TDK<6762>や太陽誘電<6976>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>、日本電気硝子<5214>、出光興産<5019>など。
また注目度の高い中小型銘柄としては、表面実装部品(SMD)対応小型全固体電池「SoLiCell」を生産するFDK<6955>、全固体電池製造の米スタートアップに出資する三櫻工業<6584>、19年9月から硫化物系固体電解質を使用したコイン形全固体電池のサンプル出荷を行っているマクセルホールディングス<6810>など。そのほか、オハラ<5218>、カーリットホールディングス<4275>、ニッカトー<5367>などもマークしておきたい。