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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】景気敏感・消費関連など内需系にシフト

市況
2026年7月18日 8時00分

「景気敏感・消費関連など内需系にシフト」

●世界的なAI・半導体関連への売り連鎖止まらず

世界的なAI(人工知能)半導体関連株への売り連鎖が止まらない。AI・半導体相場の中核銘柄であったアドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]などが下げ続けるなか、17日にはキオクシアホールディングス <285A> [東証P]がストップ安まで売られた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が急落する局面で、先物市場では先回り的なショートを誘い、これがインデックス売りの形で幅広い銘柄が売られる悪循環に陥っている。

日経平均株価は17日に一時6万2704円と約1カ月ぶりの安値水準に下落し、75日移動平均線(6万3619円)を割り込んだ。ボリンジャーバンド(25日)の-3σ(6万3829円)を下回るなど、急ピッチの下げに対しては売られ過ぎも意識されるものの、相場を牽引してきたAI・半導体株から資金が逃げ出すことにより、売り一巡後の自律反発への期待も膨らみにくい。

NT倍率(日経平均株価÷東証株価指数:TOPIX)は3月末の14.60倍から、6月25日には18.02倍に急伸した。17日時点で16.37倍まで低下してきたが、リスク回避的に景気敏感株や消費関連などの内需系にシフトしやすく、同倍率の低下傾向は続きそうだ。なお、今後本格化する決算シーズンに向けて業績相場に移行することができれば、市場心理の悪化に歯止めがかかる可能性はあろう。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]

国内最大の総合金融グループ。日本経済新聞によるインタビュー(7月7日付)で、半沢淳一社長は、自己資本利益率(ROE)を中長期的に10%台半ばまで引き上げる目標に意欲を示し、米欧の大手銀行並みの収益性を実現し、「主要行の時価総額で世界トップ5入りを目指す」と報じられている。国内の時価総額では、連日の最高値更新によりトヨタ自動車 <7203> [東証P]などを抜き時価総額トップに浮上する場面もあった。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]やキオクシアの株価失速を背景に、機関投資家などによる資金シフトが一段と強まる可能性がある。

◆信越化学工業 <4063> [東証P]

塩ビ樹脂半導体シリコンの両分野で世界トップシェアを誇る化学大手。中東情勢が緊迫していた3月、米国で34億ドルを投じて塩ビ樹脂の原料を増産すると発表。塩ビの主原料を安定的に調達し、世界の塩ビ市場での地位の強化を狙う。また、6月には福井県にレアアース(希土類)の製錬設備を新設すると報じられている。脱中国の供給網を築き、日本企業に安定供給する。株価は足元で調整をみせているが、上向きで推移する13週移動平均線を支持線としたトレンドを形成しており、押し目狙いのスタンスで臨みたい。2027年3月期第1四半期の決算発表予定日は7月24日。

◆ソニーグループ <6758> [東証P]

映画や音楽といったコンテンツビジネスのほか、イメージセンサーなどの半導体デバイス事業をグループで展開。同社やソフトバンク <9434> [東証P]やNEC <6701> [東証P]などが中核となって設立し、国産のAI基盤の開発を目指す「Noetora(ノエトラ)」が7月16日に本格始動したことで期待が高まろう。コンテンツビジネスではアニメ配信「Crunchyroll(クランチロール)」の有料会員数が、欧米だけでなく南米や東南アジアでも爆発的に伸びていることも注目される。株価は足元のリバウンドで75日線を支持線に変えてきており、まずは5月半ばの戻り高値水準である3700円処がターゲットになろう。

◆ゼンショーホールディングス <7550> [東証P]

牛丼店「すき家」を全国展開する外食チェーン大手。「はま寿司」や「ココス」も展開。「はま寿司」の2026年3月期のセグメント別売上高が3202億円と、「すき家」の3144億円を上回り、寿司事業が成長を牽引している。ポーランドの寿司製造・販売会社「Sushi & Food Factor」を子会社化するなど、手薄だった東欧エリアへの進出を果たし、欧州全体の「持ち帰り・中食寿司」のエコシステムをさらに拡大する。株価はリバウンド基調を強め、5月半ばの戻り高値を突破。2月に付けた年初来高値(1万0325円)突破からの一段高に期待したい。

◆メルカリ <4385> [東証P]

国内最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営。個人出品だけでなく、EC(電子商取引)事業者や農家が直接出店できる「メルカリShops」の拡大にも注力する。また、メルカリアプリとは独立した、プロが品質を保証する新たなリユースECサイト「m department(エムデパートメント)」の提供を開始。「整備済みスマホ・PC」や「鑑定済み高級ブランド品」などを販売する。順次取り扱いカテゴリーを拡大するとともに、2027年初頭には買い取りサービスの提供を開始する予定。株価は上向きで推移する13週・26週線を支持線として上昇トレンドを形成しており、押し目を狙いたい。

2026年7月17日 記 (次回は8月1日に更新予定)

株探ニュース

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