「自分で銘柄を探す」を放棄したら、日立は4倍超え、丸紅は7倍に迫る
すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技
AI相場で勝つ人
ナゲットさんの場合-1回完結
イラスト:福島由恵兼業投資家。水処理プラントのエンジニアとして全国を飛び回る傍ら、株式投資にも取り組む。2017年、住宅ローンの完済を機に資産形成を目指して投資を開始。大型優良株から中小型の新興株まで、成長余地を見込んだ銘柄に分散投資し、長期保有でじっくりと含み益を伸ばすスタイルで、元本2000万円を6倍超の1億2800万円に増やしている。「株探-個人投資家大調査-2026」の回答者で、投資スタイルは「バリュー重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
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| この記事を読んで分かること |
| 1. 約10年間の長期投資で大きく貢献した主な銘柄一覧 |
| 2. 2つの投資対象と、それぞれの戦略 |
| 3. 強いグリップ力を支える2つの要素 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日立製作所<6501>は取得開始から株価4倍、丸紅<8002>は6.7倍、村田製作所<6981>は2.8倍、ドローン開発のTerra Drone<278A>は約5倍に――。
大型優良株から中小型の新興株まで、取得原価の何倍にも値上がりした銘柄を数多く保有するのが、今回紹介するゴールデンナゲットさん(ハンドルネーム、以下ナゲットさん)だ。
成果を手にしてきた要因の1つは、長期保有。1度保有した銘柄は、原則ガチホ(保有継続)で臨んでいる。
そして成果を上げるもう1つの要因が、「自分より投資に詳しく、信頼できる他人探し」になる。ナゲットさんは、投資対象にする銘柄のピックアップは原則人任せで、自分の手を煩わさない。
兼業投資家のナゲットさんは本業では全国を飛び回っている。自由に使える時間が限られる中で、お宝情報やこれぞといったお宝銘柄を探すのは容易ではない。
そこで決心したのが、他力本願で突き進むことだ。「自分で探すより、自分より優れた投資家が見つけた株を探す方がタイパ(時間対効果)に優れる」(本人)
こうした戦術が奏効し、ナゲットさんは2017年以降、元本を累計2000万円ほど投じ、足元の運用資産は1億2800万円へと6倍以上に拡大している。同期間の日経平均株価の3.5倍、TOPIX(東証株価指数)の2.7倍を上回る。
主要指数を上回る成果につながった銘柄選びの事例とポイントを見ていこう。
50銘柄に分散、投資対象は主に2つ
ナゲットさんの運用状況は、1億2800万円のうち9500万円が日本株、残りの3300万円が投資信託になる。このうち日本株では約50銘柄に分散している。
数では分散しているものの、投資金額では濃淡を付けている。日本株1銘柄あたりの投資額は、多い場合では700万円以上と、少ない場合で数十万円単位と幅がある。
その一因には、投資対象をコア(守り)とサテライト(攻め)の2つに分けていることがある。2つの資産の割合は下の円グラフのように、守りは全体の54%、攻めは20%となっている。
それぞれのグループの銘柄はどのような視点で選び、また買い出動した時期とパフォーマンスはどのようになっているのか?
■ナゲットさんの資産構成
