【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 腰を据えて国策テーマ株の押し目を狙う!
「腰を据えて国策テーマ株の押し目を狙う!」
●投資戦略の中軸は日本の成長を牽引する「重点17分野」
高市早苗首相がしゅう衆院解散に踏み切る。改めて書くまでもなく、総選挙は政治イベントであると同時に、株式市場にとっても非常に重要な材料だ。とりわけ高市政権のように「成長戦略」を前面に掲げる内閣の場合、選挙は政策の是非を国民に問う場となり、関連分野への資金流入が起こりやすい。われわれ個人投資家が取るべき基本姿勢は、実はさほど難しくない。高市首相がすでにバーンと打ち出し、実行段階に入っている日本の経済成長を支える「重点投資17分野」を軸に、あらかじめポジションを構築しておけばよいからだ。
もっとも、今回の解散は通常国会冒頭という異例のタイミングとなるため、予算審議の先送りに対する野党の反発や、自民党内の慎重論もある。内閣支持率は高水準ながら、周辺が同様に盛り上がっているとは言い切れず、選挙結果を単純に楽観することはできない。それでもなお、海外情勢、とりわけ中国の威圧が強まる中で解散に踏み切った首相の決断力と度胸は評価に値すると思う。対中姿勢において毅然とした態度を貫く高市首相は国民の支持を得やすく、結果として政権支持を押し上げる要因になると見てよい。
現在の株高は高市政権への期待が支えており、日本株の持続的な上昇には現与党の選挙勝利と高市政権の公約実行が不可欠となる。足元ではレアアース関連株が注目されているが、これは17分野の一部にすぎない。AI(人工知能)・半導体、フュージョンエネルギー(核融合)、防衛産業、航空・宇宙、防災・国土強靭化など、他分野も時間差で物色されよう。短期急騰を追うのではなく、国策テーマ株の押し目を狙い、腰を据えて仕込む姿勢。これを忘れないようにすればよい。
●投資シフトの主役候補は素材、資源関連株
では、どんな銘柄にシフトするか。ここは素材、資源関連株に注力したい。これがお勧めのターゲットになる。世界では既に一部 非鉄金属が不足に見舞われており、今後それは次第に深刻なものになる恐れがあるからだ。レアアースももちろんその一つだが、銅やアルミなどの調達が難しくなっているのはご承知の通りだ。
そのため、まずは総合商社株が挙げられる。丸紅 <8002> [東証P]、伊藤忠商事 <8001> [東証P]、住友商事 <8053> [東証P]、三井物産 <8031> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、いずれも資源・エネルギーに強いが、私のお勧めは非鉄の雄ともいえる住友商事になる。5大商社からは外れるが、レアアースのトレード事業に注力中の双日 <2768> [東証P]も魅力的だ。
実際に非鉄鉱石を産出する企業では、もちろん私の故郷、鹿児島に高品位の金鉱山を擁する住友金属鉱山 <5713> [東証P]を忘れてはなるまい。
それに金に限らず、非鉄が含まれる岩石などを削岩する機械に強い古河機械金属 <5715> [東証P]、鉱山機械の製造に強い建設機械大手のコマツ <6301> [東証P]などの銘柄も続伸が見込める。
もちろん、野山を崩さなくても貴金属、非鉄金属は採取できる。「都市鉱山」に強いのは松田産業 <7456> [東証P]、AREホールディングス <5857> [東証P]だ。
最後は、岡本硝子 <7746> [東証S]になる。この会社は特殊硝子メーカーながら、意外な分野に進出している。深海探査機だ。6000メートルの深海からでも泥を採取できるそうで、南鳥島沖のレアアース探索に向かった地球深部探査船「ちきゅう」には、同社の製品が4台積み込まれているという。株価はこの事実を好感し15日まで吹っ飛んでいたが、16日は利食い売りを浴び、東洋エンジニアリング <6330> [東証P]が急落したことで連れ安してしまった。しかし、それで買いやすくなった。株価は値動きが荒いので、落ち着きを待って投資したい。
2026年1月16日 記
株探ニュース