26年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第4弾〕 45社選出 <成長株特集>
本特集では、26年4-6月期(第1四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を紹介する「26年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した8月23日時点で時価総額が500億円以上1100億円未満の銘柄の中から、直近3ヵ月実績である26年4-6月期に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した45社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期(第1四半期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、コンヴァノ <6574> [東証G]。26年4-6月期(第1四半期)の税引き前利益は前年同期の1.7億円から19.4億円に急拡大して着地した。コンサルティング事業で昨年9月に新設した AIマーケティングやデータ分析を手掛ける子会社DataStrategyが業績拡大に寄与したほか、医療用ヒアルロン酸製剤などの卸・販売を展開するヘルスケア事業も医療機関ネットワークの拡大を背景に収益が大きく伸びた。
2位に入ったヨコオ <6800> [東証P]の4-6月期は、売上高259億円(前年同期比23.4%増)、経常利益21.8億円(同7.0倍)と業績高変化を遂げた。生成AI関連需要の拡大を背景に 半導体後工程検査用ソケットの販売が大きく伸びたほか、円安進行により為替差損益が改善したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の65億円→79億円に上方修正し、5期ぶりに最高益を更新する見通しとなった。
続く3位の東洋合成工業 <4970> [東証S]も半導体市場の急成長が追い風となった。主力の感光性材料や高純度溶剤で、利益率の高い先端半導体向けの販売が想定以上に増加し、4-6月期の経常利益は前年同期比6.4倍の18.8億円と四半期ベースの過去最高益を達成した。前期の増産により前期末在庫に含まれていた原価差額5.1億円が、今期の販売に伴って売上原価に反映されたことも利益拡大の要因となった。好調な業績を踏まえ、通期の同利益を従来予想の46億円→55億円に上方修正し、4期ぶりに最高益を更新する見通しを示した。
4位のいちよし証券 <8624> [東証P]は、4-6月期の売上高が76億円(前年同期比64.4%増)、経常利益は25億円(同6.2倍)と4四半期連続で大幅な増収増益となった。国内株式市場が上昇基調で推移する中、株式の委託手数料が大きく伸びたほか、受益証券残高に係る信託報酬やファンドラップに係る手数料などが増加したことも利益拡大に貢献した。株価は8月28日に1797円まで上昇し、約19年3ヵ月ぶりの高値をつけた。 証券会社では、東洋証券 <8614> [東証P](5位)、水戸証券 <8622> [東証P](9位)、丸三証券 <8613> [東証P](20位)、極東証券 <8706> [東証P](32位)もリスト入りしている。
11位には 電子部品を主体とする専門商社のサンワテクノス <8137> [東証P]がランクイン。4-6月期の経常利益は前年同期比3.7倍の14億円に急拡大した。半導体業界で設備投資が活発化する中、半導体製造装置業界向けサーボモータやウエハ搬送用ロボット、検査装置の販売が大きく伸びたうえ、FA業界向けの電子部品なども好調だった。好決算を背景に、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
14位のアルコニックス <3036> [東証P]は、4-6月期の経常利益が前年同期比3.5倍の71.4億円に膨らみ、四半期ベースの過去最高益を更新した。レアメタルやアルミ・銅 の市況上昇によって販売単価が急伸したほか、AIデータセンター関連投資の拡大を背景に、チップマウンター(表面実装機)用部品や配電盤向けブスバー(銅板)などの出荷が大きく伸びた。円安効果に加え、デリバティブ評価損益が好転したことも利益を押し上げた。併せて、通期の経常利益を5期ぶりの最高益となる140億円に大幅上方修正し、配当も増額修正したことが評価され、株価は8月14日に上場来高値3785円まで上値を伸ばす場面があった。
●26年4-6月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 35社選出 (時価総額7500億円以上)
・〔第2弾〕 36社選出 (時価総額2500億~7500億円)
・〔第3弾〕 39社選出 (時価総額1100億~2500億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<6574> コンヴァノ 1022 1941 1 21.6 10.5 *
<6800> ヨコオ 603 2187 2 27.7 15.4
<4970> 東洋合成 544 1886 3 34.3 22.0
<8624> いちよし 524 2502 4 - -
<8614> 東洋証券 519 1660 4 - -
<1938> 日リーテック 477 646 4 7.7 10.0
<1379> ホクト 429 777 2 10.2 12.9
<2780> コメ兵HD 411 3334 3 34.4 9.1
<8622> 水戸 399 2234 4 - -
<6718> アイホン 308 1094 2 24.3 14.6
<8137> サンワテク 271 1403 4 22.6 15.5
<8715> アニコムHD 268 3530 2 70.6 24.0
<1793> 大本組 265 1482 4 35.3 19.8
<3036> アルコニクス 248 7143 1 51.0 10.7
<1822> 大豊建 242 774 4 9.7 14.8
<4765> SBIGAM 241 2701 5 - -
<5976> ネツレン 239 1019 4 30.9 21.8
<5702> 大紀ア 230 3366 3 20.9 6.1
<5726> 大阪チタ 216 1405 1 48.4 59.5
<8613> 丸三 208 2067 4 - -
<6946> 日本アビオ 199 1684 6 28.5 20.2
<6961> エンプラス 191 2404 1 37.0 17.2
<287A> 黒田グループ 186 2027 4 31.7 12.1 *
<6820> アイコム 182 967 2 22.5 16.7
<7942> JSP 180 3575 4 35.0 10.6
<2395> 新日本科学 178 1433 2 23.9 16.1
<1945> 東京エネシス 177 1277 1 17.0 13.4
<6339> 新東工 176 1391 1 21.1 11.3
<4008> 住友精化 169 4315 4 38.5 11.9
<6809> TOA 168 1162 7 22.8 18.1
<6999> KOA 148 1315 3 21.8 10.5
<8706> 極東証券 148 1877 2 - -
<7239> タチエス 147 2601 4 20.0 9.5
<8159> 立花エレ 146 2633 2 26.6 12.8
<8395> 佐賀銀 140 4005 4 27.2 12.0
<3103> ユニチカ 136 4322 1 66.5 17.7
<9517> イーレックス 132 1243 1 13.4 12.2 *
<6855> 電子材料 127 3192 6 34.3 13.1
<5821> 平河ヒューテ 122 1448 4 25.4 11.3
<3891> 高度紙 118 1826 4 30.4 15.6
<5970> ジーテクト 118 5667 2 30.0 7.5
<8084> RYODEN 118 2167 2 28.9 17.2
<8841> テーオーシー 114 1324 5 28.8 28.6
<2108> 甜菜糖 103 616 1 34.2 13.2
<7943> ニチハ 101 1907 4 19.5 12.5
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準または米国会計基準を採用する銘柄。25年4-6月期の経常利益が1億円未満の銘柄は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-6月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めない。
株探ニュース